注意書
本サイトはエビデンス教の布教活動を禁止していますが、生半可な知識を携えて研究結果等を考察するのが好きなbuckybeanがここに居ます。鵜呑みにするのは良く無いので自己責任で読み進めて下さい。
研究タイトル
The effects of a 6-week controlled, hypocaloric ketogenic diet, with and without exogenous ketones salts, on body composition reponses. (勝手に邦題: 6週間の管理した必要摂取カロリー以下の状態でのケトジェニックダイエット者に外因性ケトン塩を供与した場合としなかった場合の身体組成と結果)
Alex Buga, Madison L Kackley, Christopher D Crabtree, Teryn N Sapper, Lauren Mccabe, Brandon Fell, Rich A LaFountain, Parker N Hyde, Emily R Martini, Jessica Bowman, Yue Pan, Debbie Scandling, Milene L Brownlow, Annalouise O’Connor, Orlando P Simonetti, William J Kraemer , Jeff S Volek
背景
ケトジェニックダイエット(KD)によりβ-ヒドロキシ酪酸(BHB)が増加すると体重と脂肪減少に繋がる。ケトン塩等の外因性ケトン体を摂取する事でも体内BHBは増加する。更に必要摂取カロリー以下の状態において筋肉を保護する働きがあるかも知れない。
目的
摂取カロリーが同一であった場合のケトジェニックダイエット者にケトン塩を供与した場合としなかった場合の違いを調べる。
方法
被験者はオーバーウェイトな大人。必要摂取カロリーの75%をケトジェニックダイエットとして提供。そこから二重盲式に
❶KD組、❷KD+外因性ケトン塩供与組、と❸低脂肪コントロール組
に振り分け。身体組成は二重エネルギーX線吸収測定法(DEXA)と磁気共鳴画像ほう(MRI)で測定。
結果
割愛。大差無し!全然ってレベル!
結論
基本的にどのグループにも違いは無かったが、KD+外因性ケトン塩供与組は尿素窒素(BUN)が他のグループより低かったので6週間以上続けた場合に違いが出て来たかも知れない。
考察
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先ず、魔法のダイエット方法など改めて無いと言うこと。散々メタアナリシス等でKDやロカボダイエットがハイカーボダイエットと比べて減量において違いは大差無いと出ている。それでも未だにそうじゃないと謳う人は居る。大体が何かの商品やプログラムを売ろうとしているので気を付けませう。
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Jeff Volek氏はKD研究に熱心で数々の結果を世に出しており、更にKDを推進しており本などの執筆活動をしている。その彼が「外因性ケトンサプリ使っても大して違いは無かったんごw」って研究結果を潰さ無かったのは興味深い。
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ケトン体に食欲を抑える効果がある。限度はあるが外因性ケトン体でも同様な効果があるらしい。 更にはネイビーシールズが使っている再循環呼吸装置 LAR V Draeger(泡が出てこないスキューバみたいな)の利用で起こり得る酸素中毒の防ぐ効果があるとして注目されている。 薬で止められない一部の小児癲癇発作を極度なKDで抑える事が出来るのは1920代から知られているが、極度過ぎて食事を楽しむ又は維持管理する意味でのQoLが厳しいのだが外因性ケトン体(エスターなど)である程度のバッファーが設けられる。 この様に色々な効果がある外因性ケトン体だが特に減量中に筋肉の減少を防ぐ効果は無かった。やはりClenbuterolやWinstrolの様な薬をキメないとね!
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