注意書

本サイトはエビデンス教の布教活動を禁止していますが、生半可な知識を携えて研究結果等を考察するのが好きなbuckybeanがここに居ます。鵜呑みにするのは良く無いので自己責任で読み進めて下さい。

1996年の研究結果なのでめっちゃ古いです。MPMDで紹介されていたので知りました。

研究タイトル

The effects of supraphysiologic doses of testosterone on muscle size and strength in normal men (勝手に邦題: 一般男性に超生理学的用量のテストステロンを投与した際の筋力と筋肥大への影響)

Shalender Bhasin, M.D., Thomas W. Storer, Ph.D., Nancy Berman, Ph.D., Carlos Callegari, M.D., Brenda Clevenger, B.A., Jeffrey Phillips, M.D., Thomas J. Bunnell, B.A., Ray Tricker, Ph.D., Aida Shirazi, R.Ph., and Richard Casaburi, Ph.D., M.D.

PubMed

目的

テストステロン(T)を投与して筋トレしてバキバキになるのは当たり前。では筋トレしない人達にテストステロンを投与したらどうなるの？ってのが知りたい。

方法

期間

10週間。食事の慣らし期間は実験開始前に2週間。

被験者とグルーピング

被験者はアスリートではない一般男性。年齢幅は19-40歳。筋トレ経験がある人達で、実験に参加する一年前は一切のスポーツ大会等に参加していない。生涯を通してステ経験、違法薬物、精神安定剤等も引っ掛かれば被験者から除外。モニタリング期間中のチェックに引っかかっても駄目。スタートは49名だったが実験コンプライアンス違反等で残ったのは40名。

❶筋トレしない組:プラセボ ❷筋トレしない組:T投与 ❸筋トレ組:プラセボ ❹筋トレ組:T投与

に振り分け。

食事と栄養

食事に関しては一日の摂取カロリーを設定してトラッキング。体重の増減があった場合に栄養士が調整。タンパク質は体重1kgにつき1.5g。一日の総摂取カロリーは体重1kg x 36kcal。

投与T

一日600mg。Tを使った事は無いが、一般的なビギナーのサイクルだと1日100~150mg又は1週間で500mgとか行ったレベルらしい。なのでやばい量です。

トレーニング

筋トレ組は週3回のトレーナー管理下でのトレーニングでパワービルディング型の強度高めの内容。重量も調整。

測定方法

身体組成は静水力学的計量法と磁気共鳴画像ほう(MRI)で測定。筋力はベンチプレスとスクワットの１RM計測。血液検査も結構な頻度で実施。

結果

※上限下限の振り幅、P値等の情報は省略。数値は全てkgです。

※FFM=除脂肪量。みんなこれを増やしたい。

※研究では体重、腕や脚の筋肉断面積等も計測してます。

結論

平均でFFMは筋トレプラセボ組が1.9kg増、非筋トレT投与組3.2kg(?!)増で筋トレT投与組は6.1kg増。スクワットに関しては筋トレプラセボ組21%増、非筋トレT投与組は19%増で筋トレT投与組38%増。ベンチに関しては筋トレプラセボ組10%増、非筋トレT投与組は11%増で筋トレT投与組22%増。

考察

• 先ず、テストステロンSUGEEEEE。10週間テストステロン摂取してAPEXプレイしてる奴と真面目にジムに10週間通ってるナチュラルトレーニーとほぼ同じ筋力増加が得られるとか草。もっとやばいのがFFMの増加。10週間頑張ってるナチュラルトレーニーよりTだけ打ってシコってる奴の方がFFM増加量多いとか大草原。遺伝的限界を超えたい場合、外因性の「おくすり」の投与は必要不可欠だが、トレーニング刺激がなくても筋タンパク質代謝が上昇するとは知らなんだ。まぁ超生理学的用量を投与しての結果だけどね。この実験に参加したT投与側のその後が知りたい。

• ナチュラル勢はユーザー勢と全然違う土台で生活してる事を理解しないといけない。Youtubeで憧れのなんちゃらさんが仮にユーザーだった場合、Youtubeチャンネルや販売しているプログラムを律儀に貫徹しても同じ結果が得られる可能性はチンカスほどしか無いと言う可能性を知っておこう。